セラピスト　キャリア　ナビ

セラピストに必要な運動療法
マッケンジー療法

運動器疾患の診療ガイドラインで推奨されている運動療法を学んでみませんか？
日々進歩していく医療から取り残されないためにも、セラピストにとって必要な知識をご紹介します。

このような方にオススメ!
・危険信号Red flagsを評価できるようになりたい
・問診技術のスキルアップをしたい
・分類に基づいた評価・施術方法を学びたい
・患者教育、セルフケアについて学びたい


●マッケンジー法とは？
マッケンジー法は、ニュージーランドの理学療法士　ロビン・マッケンジーが考案し世界中のインストラクターが発展させてきた腰痛、首の痛み、背中の痛み、四肢関節の痛みといった筋骨格系の痛みに対する「評価と治療を包括するシステム」です。
マッケンジーは、2004 年のアメリカのアドバンスという理学療法ジャーナルのアンケート調査で、筋骨格系分野において最も影響を受けたセラピスト第1位に選出されています。
その影響は欧米のみに留まらず世界中に広がり、各国の支部が設立され、現在世界で最も広く活用されているシステムの一つです。

マッケンジー法の効果
マッケンジー法の有効性については世界的にも高い評価を得ています。
デンマークやアメリカの腰痛診療ガイドラインにおいてマッケンジー法がその使用を推薦されています。
またデンマークで行われた研究では、マッケンジー法を取り入れた腰痛専門クリニックが導入された地域では、手術件数が約50パーセントも減少しました。
さらには、ヘルニアの手術適応とされた患者を対象に行った研究で、マッケンジー法を適用して患者の仕分けを行い、その結果に基づいて治療を行った場合と結果に基づかずに治療を行った場合では、短期的にも長期的にも、結果に基づいて治療を行ったグループの方が良好な成績をおさめたという結果が出ています。